「漫画村」閉鎖、と思ったら「漫画タウン」に「村」から「街」へのいたちごっこ
2018年4月11日から、漫画無料閲覧サイト「漫画村」へのアクセスができなくなっています。
海賊版サイト「漫画村」がアクセス不能に--「閉鎖した」との声も - CNET Japan
次いでGoogleの検索結果からも除外されたようです。
「漫画村」がGoogle検索結果から除外 ブロッキングへの反対声明も - ライブドアニュース
- 【漫画村】とは
- 「漫画村」側の主張する「漫画村」の仕組み
- でも「漫画村」で無料で漫画が読み放題なのは事実
- そしてついに「漫画村」閉鎖?検索からも除外
- 「漫画村」から「漫画タウン」へ
- 「漫画タウン」サイト
- ネット上のおいしい話に乗ってしまう前に
【漫画村】とは
「漫画村」はものすごくたくさんの漫画が無料で閲覧できるサイトです。
読者には夢のような話ですが、出版社や漫画家には悪魔のようなサイトです。
話題作、有名作ならほとんどのものが網羅されており、アップされるのも非常に早いです。
下手をすれば単行本発売当日にアップされている漫画もあったりします。
常識的に考えると書店ではお金を払って買わなければならない漫画を無料で読めるようにしているサイトなので完全に違法なのでは?と思いますが、「漫画村」は閉鎖されません。
なぜなんでしょう?
「漫画村」側の主張する「漫画村」の仕組み
「漫画そのものをアップしているわけではないから違法ではない」
というのが運営側の主張のようです。
いったいどういうことなのでしょう?
つまり、漫画村は漫画そのものをサイト内にデータとしてアップしているのではなく、ネット上にある「漫画の画像」を引っ張ってきているだけ、ということのようです。
漫画村は独自のプログラムによりその漫画の該当ページの画像を自動的にネット上から引っ張ってきて漫画村内のページに表示しているだけ、ということです。
つまりデータ自体はネット上のどこかにあるもので、漫画村はそれを引用してまとめて閲覧できるようにしているだけ、ということです。
漫画村内にも「ビューワー」との表記があります。
データをアップロードしているのではなく、あくまでビューワー、つまり閲覧するためのサイト、という主張です。
でも「漫画村」で無料で漫画が読み放題なのは事実
技術的には漫画村側の主張は正しいのでしょう。
ただ結果として漫画村は「無料で漫画を読める状態」というのは事実です。
状況として「無料で漫画を読める状態」にその作品の権利者以外の人間がしてしまうことはやはり問題ありでしょう。
そしてついに「漫画村」閉鎖?検索からも除外
冒頭にも書いたように、4月11日現在「漫画村」は検索結果から除外され、しかもサイト自体アクセスできない状態になっています。
5000RT:【海賊版サイト】「漫画村」閉鎖か、サイトつながらずhttps://t.co/sUylgiV9lr
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2018年4月11日
アクセスするとエラー画面が表示される状態となっており、ネット上では「1週間以上更新がない」とする声も上がっている。 pic.twitter.com/eurlv5YqP0
「漫画村」がGoogleの検索結果から排除、削除申請者はハーレクイン https://t.co/NImJc8xruh
— はまなか (@hamanaka334) 2018年4月11日
ああ、ついに漫画村にも裁きが下ったか・・・。
と思ったのも束の間、なんとこんな情報が入ってきます。
「漫画村」から「漫画タウン」へ
なんと「村」から「タウン」へ、印象としてはパワーアップして復活!という感じです。
速報!
— 世界のどろこ (@DoIosiy) 2018年4月11日
漫画村が漫画タウンとして復活!
村から町に変わった!! pic.twitter.com/xZWOuf2XYx
【悲報】違法漫画サイト『漫画村』、廃村したかと思い切りや今度は『漫画タウン』が話題になってしまう… https://t.co/iJUT15kLFY でっちでち速報
— でっちでち速報 (@dechisoku) 2018年4月11日
「漫画タウン」サイト
こちらが「漫画タウン」サイトです。こんなんでいいんでしょうか・・・?
ただあまり快適には動作していないようです。
漫画タウンロード遅すぎて話にならん
— さんたに🎅 (@kuromayo46) 2018年4月11日
漫画タウン重た過ぎ
— まどぴ🐣 (@MAD_Pchan) 2018年4月11日
重たくて遅い。
ネット上のおいしい話に乗ってしまう前に
ほとんどの人がこういった無料サイトを
「わーい!すげー!タダで読める!」
と喜んで使っていると思います。
そこには悪意はなく、ただ「知らない」だけです。
あるいは
「サイトが閉鎖されてないんだから違法じゃないんだろう」
というような認識かもしれません。
ネット上にはいろいろなサービスがあります。
それらの便利さに目を奪われて使う前に
疑問の目を向けることが大切です。
この情報過多の時代には自分で必要な情報、大切な情報、正しい情報を選別する目を持っている人が生き残れます。
簡単においしい話に食いついてしまうことなく、自分自身の判断基準を持ちたいものです。